お立ち寄り頂きありがとうございます。
今朝起きていつものようにスマホのニュースを見始めてびっくり!
思わず飛び起きてしまいました。
神田沙也加さん急死。
主演舞台の公演中、滞在先の札幌のホテルから転落。
なんか、全ての文言が現実とは思えなくて、理解するのに時間がかかりました。
でも、現実なんですね。
報道はただ「転落」とあるのに、それを伝える記事や情報番組の最後には「いのちの電話」の番号が伝えられる…。
去年の度重なる芸能人の自死報道以降、直接的なワードはNGなんでしょうね。
神田沙也加さんのことがそれによるものなのか事故なのかは伝えられてませんが…。
* * *
私は2017年の暮れ(12/28)、ずっと観たかった市村正親さん主演の『屋根の上のヴァイオリン弾き』を観に日生劇場に行きました。
その時の娘役に神田沙也加さんがいました。
素敵な舞台で、いつか必ずまた、このキャステイングの『屋根の上のヴァイオリン弾き』を観たい!って強く思ったものです。
確かブログにも書いてたはず…と、以前のFC2ブログを探して、管理画面から記事をコピーしました。
映画「泥棒役者」の年でした。
まだエイトが7人だった頃かぁ…と、色んな感情に包まれながら記事を振り返りました。
昔の記事なので興味のない方はスルーしてくださいね(^^;;
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〈「オレンジ色のひとりごと」(FC2)、2017・12・31の記事より〉
以前丸ちゃんが〈大切な日〉で、
「ミュージカルを通じて世界の歴史を知れる作品」
と言っていたのは、多分この「屋根の上のヴァイオリン弾き」ですよね。
帝政ロシアの時代の、アナテフカという寒村(架空)のお話。
この村の片隅には善良なユダヤ人達の集落があり、そこに住む陽気でお人好しの主人公テヴィエ一家を中心に進むお話です。
実は私はこのお話の内容を全く知りませんでした。
主人公はヴァイオリン弾きなのかな?…程度の知識しかないまま観に行った罰当たりなヤツですσ(^_^;)
《屋根の上のヴァイオリン弾き》というのは、アナテフカに住むユダヤ人たちの心を表す象徴としての存在でした。
劇中でも、いつもどこかしら(ほとんど屋根の上ですが)にいて、時には楽しそうに、時には物哀しくヴァイオリンを弾いていました。
「アナテフカに住むユダヤ人はみんな《屋根の上のヴァイオリン弾き》みたいなもんだ。落っこちて首を折らないよう気をつけながら、愉快で陽気な調べをかき鳴らそうとしている。それは容易いことじゃない。でもここが自分たちの生まれ故郷だから、危ない場所でも住み続ける。伝統としきたりを重んじながら…。」
物語は、そんなテヴィエ(市村さん)の語りから始まります。
市村さん演じる主人公のテヴィエ、鳳蘭さん演じる奥さんのゴールデ。このお二人の掛け合いや、かかあ天下っぷりが可笑しくて、まさにゴールデンコンビでした(*^^*)
5人の娘役の女優さんたちも皆さん可愛らしくて、次女役は神田沙也加さん。
伸びやかな歌声に「アナ雪」を思い出しました(*^^*)
随所にユーモアがあふれていて、沢山笑いました(*^^*)
沢山笑って、でも、時代や政治的なものに振り回されてしまう村人たちに考えさせられたり、とても深いお話でした。
前園先生を思い出させる市村さんの声。
でも、やっぱり市村さんはミュージカルスターです。
軽やかな身のこなし、味のある歌声、そしてそこに居るだけで人を惹きつける魅力に溢れていました。
すごく驚いたのは、開演前の注意事項のアナウンスが市村さんだったこと。
(もちろん録音だと思いますが)
いきなり
「市村正親です。…」と始まりビックリしていたら、続けて、
「携帯の電源を…(中略)、あ、マナーモードのプルプルってのが結構気になるものでして…(後略)」
と、フレンドリーに語りかけてくれて、多分みんな電源から切ったと思います(⌒-⌒; )
カテコも何回も登場してくれて、その度にお茶目に手を振ってくれて、幕が降りるギリギリまでパントマイムで色々な動きを見せてくれてました。
こんなに大御所なのに全然気取ることなく、みんなを楽しませることに全力で。
泥棒役者関係で見聞きしていた市村さんの様子そのままの姿でした。
30年ぶりくらいに行った日生劇場。
エントランスや螺旋階段…、多分当時と変わってないと思いますが、全く記憶がありませんでしたσ(^_^;)
私の席は中2階(グランドサークル席)のセンター。
近くの方が「この辺りはロイヤルボックスだよ」と言ってたほど観やすい席でした。
席は選べずS席というだけで購入したのですが、良い席で、ローソンチケットさんに感謝です(*^^*)
開演前、席から会場を見渡し、30年前に同じ場所で観た「オペラ座の怪人」を懐かしく思い出しました。
客席頭上のシャンデリアが舞台めがけて急降下する演出に驚いたり、市村さん演じるファントムが歌い上げる哀しい調べにうっとりしたことなどなど…。
今年、丸ちゃんと市村さんが共演しなかったら、きっと市村さんの舞台を観ることもなかったと思います。
(お金のかかる事はエイト関係で手一杯なのでσ(^_^;))
30年前の独身だった私は、まさか30年後、このような形で市村さんを思い出し、再び日生劇場で市村さんのミュージカルを観るなんて想像もしなかったはず。
丸ちゃんが市村さんと繋がったご縁の糸と、私が丸ちゃんと繋がったご縁の糸を辿ったら、懐かしい思い出に辿り着きました(*^_^*)
丸ちゃんと私、やっぱり運命のオレンジ色の糸で繋がってる(*´ー`*)
そんな不思議なご縁も感じた今年でした(*^_^*)
* * * * *
神田沙也加さんに触れた箇所はわずかですが(^^;;
私にとって、大切な思い出の中に神田沙也加さんがいらっしゃったことは事実。
これからも心の中に大切にしまっておきます。
あまりにも悲しいニュースに、お悔やみの言葉が見つかりませんが、
ご冥福をお祈りいたします。
合掌